一眼レフに日付を入れるアダプター Dia デートナー DATENAR のパンフレット 1976

一眼レフカメラのレンズ前面に取り付けてフィルムに日付を写し込むアダプター。1970年に初めてデート機能を搭載したコンパクトカメラ キヤノデートEが発売されたが、一眼レフのデート機能は1976年発売のニコンF2データか、同じく1976年発売のキヤノンAE-1データバックA(発売年不詳)まで多分無かった時代。このパンフレットには発行年が記載されていないが、フィルムに写し込む日付のサンプルが「08 6 76」になっているので1976年と推測した。

何と実物をコレクションされている方がおられた!

レンズから写し込む?日付のピントは?と考えてしまうが心配ご無用、デートナーには日付用のピント調整つまみが付いている。パンフレットでも説明されていてまず被写体にピントを合わせた後、日付のピントを合わせるのだ。そう、だからこそ一眼レフでなければ実現できないアイデアだった訳。いったい何台売れたのだろう?

KBS レザリアムセンター -2- 1976

ドーム内に投影されたレーザー光を観てなぜ宇宙体験なのか?とお思いの方もいるかもしれない。

これはレーザー光の巧妙な光量調整に関係している。
プラネタリウムでドームスクリーンに投影された星が本当の天体に見えるのは、全体の輝度がとても低くドームスクリーンの光のあたっていない部分が暗黒となってスクリーンの存在が認識できなくなると同時に、目の前全体に広角度に広がる天体像により距離感を失い無限遠の感覚(錯覚)を得るからだと思う。
全く同等に、ごく輝度の低いレーザー光(数10mW位?)によるパターンの背景が黒く認識できなくなることにより、まるでレーザー光のパターンが無限遠の空間に浮かんでいるかのような感覚を得られるのである。
KBSレザリアムセンターのプログラムにも解説を寄せている坂根巌夫氏がレザリアムを紹介された記事。
クリックで拡大。
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YouTubeでlaseriumを検索すると多数の動画が出てくる中のこの動画(3:03からショーが始まる)が京都で上映されていたモノに近いか全く同じものと思われる。
さて、進化しつつLASERIUMは現役である。
2013年にLASERIUM40周年を迎えて、創始者たるIvan Dryer氏の講演“Laserium 40th Anniversary Presentation”の動画(氏の登場は07:21より)も公開されている。


2014年3月2日

KBS レザリアムセンター -1- 1976

1973年にロサンゼルスのグリフィス天文台プラネタリウムでスタートしたレーザーショー「RASERIUM レザリアム」が、1976年3月から日本でも始まった。

場所は京都、既存のプラネタリウムではなく専用のドームを建てるという大掛かりな企画。
新聞や雑誌記事でレザリアムを知った私は、1976年5月に観に行った。
レザリアム パンフレット 表
レザリアム パンフレット 裏

1976年のパンフレット(三つ折を広げたもの)。最初はレーザリアムと名付けられていたようだ。クリックで拡大。
この後1978年まで京都で公演されていたレザリアムは、その後東京池袋サンシャインプラネタリウムに場所を移すことになる。
これから何回かに分けて紹介していきたいと思う。
クリプトンレーザーを光源とし、青緑黄赤の4色に分光した先の4組のXYスキャナーでリサージュ波形を描いたり、その光に回折フィルターをかけたりしながら音楽に合わせショーを行った。
オペレーターはレザリストと呼ばれ、マニュアルで制御用コンソールの操作を行っていた。
レザリアム チケット 表
レザリアム チケット 裏
チケット本体に日時指定券がホチキス止めしてある。パンフに「宇宙体験をしよう」とあるとおり、日時指定券を搭乗券、開場をチェックインと呼んでいる(笑)。
レザリアム プログラム表紙laseriun_program76_1.jpg
左はプログラム表紙。約25cm角。
今見ても十分かっこいい。
レザリアムの運営は日本文化財団と近畿放送。
右は最初のページの「ご挨拶」。
日本文化財団の名誉会長は松下幸之助氏!
ドーム画像と座席図から、かなり大きなことが分かる。
客席フロアのドーム半径は13.5m。
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レザリアム 座席図


2014年3月1日

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