何十年かぶりに?浅草松屋の屋上に行ってみた。
以前書いたスカイクルーザーはどこに設置されていたのだろう。
デパート竣工時の屋上(クリックで拡大)赤矢印のが現在のこの建物だろう
屋根周りの装飾や外壁のタイルなどは失われているが、窓の位置、入り口ドアの位置、ドア上の庇の形状が一致している。
結論から言うとこの塔屋の上にスカイクルーザーが設置されていたと思われる。
そして竣工時画像左端、手前の塔屋には屋上に上る階段がすでにある(下端1/6追記参照)。
以前の記事中でも引用させていただいた1955年の映画「東京暗黒街・竹の家」から、この塔屋の階段側から見たシーンがこれ↓
そして乗り場側からの遠景だと↓
乗り場へ上がる階段が付いているのが、この画像左側の塔屋だろう。現在画面奥から上ってくる階段は、塔屋左手から右手踊り場に上がり折り返して左手屋上へと設置されていたようだ。
以下「東京暗黒街・竹の家」から別なシーン
↓乗り場階段下側より見上げる
↓乗り場へ向かう階段(かなり急だ)
↑乗り場への階段からカメラを右へふった画像だが、右手前に豆汽車、奥に飛行塔、最も奥に円盤が斜めに回転する乗り物(外周に回転方向を向いた座席が付く・名前に「ロケット」が付いていたと思う)、左奥には動物のいる檻、その奥には観覧車が見えている。これ全部乗ったなぁ。
スカイクルーザー乗り場から見たと思われる東武の鉄橋と隅田川(左)、屋上からだが現在の風景(右)
「東京暗黒街・竹の家」の予告編を観て動いているスカイクルーザー(02:04あたりから)を発見!
座席の動きが記憶通りで安心したが、前回記憶で書いた回転構造と違っていた。
台座上に載っている鉄骨製の回転筒?と中央の半円地球儀が一体で回転しており、回転筒に斜めに取り付けられた観覧席部分がそれとは逆回転していたのだった。
単純に回転しているだけでも当時十分であっただろうに、凝った構造にしたものである。
1/6 追記
デパート竣工時の画像を見ていてアッと気が付いた。画面左端にスカイクルーザー乗り場に向かう階段がすでにあるではないか!ただ塔屋屋上には後に無くなっている張り出し部分が付いている(「乗り場階段下側より見上げる」画像と比較)。
ロープウェー(航空艇)は屋上を斜めに縦断しており、竣工時の画像でロープウェーが画面奥まで進んだ端の画像がこれ↓だ。煙突が写っているので間違いないだろう。
こちら側には乗降用ホームがない。
後のスカイクルーザー乗り場の位置にロープウェーの乗降用ホームがあったのではないか。おそらくこのロープウェーは交走式で、1台の搬器がホームにいるときもう一台はこの画像の位置にいたのだろう。乗客は往復後降りることになる。
もう一点。竣工時画像左側奥にいくつか見える動物用の檻の内、最も奥の塔屋に接して建てられているものが上の「東京暗黒街・竹の家」豆汽車や飛行塔の写っている画像にもそのまま残っているように見える。
2016年1月4日
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