私は1980年12月のYMO武道館ライブでステージ背後の電飾を担当していた。そのステージが含まれるDVD「YMO Giga Live」を持っておりフジテレビで放映された映像なのだが、アナログTV時代とはいえ放送用VTRから作成されたとは思えない低画質。映像全体にアナログ時代のゴーストノイズがのっており、まるで誰かが放送を録画したテープの音声だけ後から入れ替えた (PCM) ような感じなのである。
まずお断りしておくが個人所有のディスクでも暗号を解除して複製するのは違法である。ただし私的使用目的であれば罰則は適用されないとのこと。
動画を高画質化できる「Topaz Video Enhance AI」でDVDの高画質化を試してみた。MP4化したDVD動画をTopazに取り込み元の動画と高画質化した動画を並べて比較しつつ変換モードを選ぶことができる。HD化も可能なのだが元動画が低画質過ぎうまくいかない。ソフトウェアが輪郭や特徴を見つけて強調・補正するのだが同時に不要な縞模様や細かな繰り返しパターンのノイズが発生してしまうのだ。また甘いフォーカスも認識せず補正しようとして崩れた別物の絵になってしまう。
結局DVDの元の解像度720*480のままで補正するのが一番ましだった。ただしソフトウェア設定済みのパラメータ”Artemis Low Quality”そのままで補正したので、細かくいじればより良くなる可能性はある。
以下に補正したサンプルを載せる。直線、丸や四角など認識しやすい物の補正はなかなか良いが、人物は肌がのっぺりしすぎてしまう。
結論からするとソフト任せではこんなところか、という感じ。パラメーターを追い込んでかつカットごとに補正をかけるエリア指定などできればより良くなりそうだが。。。
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